空調は、部屋の温度や湿度の調節や、空気の中の汚れを取って綺麗にする設備の総称です。
大規模な商業施設や高層ビルでは、窓や出入り口を開けて空気を入れ替えるわけにはいきません。
ですから、建物の中で人が安全かつ快適に長時間活動するためには、空調が不可欠です。
前回、空調設備の重要性についてご説明いたしましたが
今回は空調工事の概要や必要な場所とタイミング・工事を依頼する場所について説明します。
▶︎空調工事とは
空調工事とは、業務用エアコンの新規設置や増設・移設・入れ替え・撤去から、
換気扇や空気清浄機・排気ファン・空調ダクトなど、空調設備に関する工事の総称です。
オフィスビルや大型商業施設などでは大きな空調機器を1か所に取りつけ、
ダクトやファンを使って空気を循環させることで
建物全体の温度・湿度を管理するところもあります。
そのため、大規模な工事になることも多いでしょう。
空調設備は、設置すれば終わりではなく、月日の経過とともに内部が汚れ、劣化します。
快適な環境を提供するためには、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンス時に異常が見られた場合は、すぐに工事を行わなければなりません。
▶︎どんなところで、どんなときにすべきか
たとえば、オフィスビルだと各フロアにあるエアコンから、
制御室の大型空調設備になるでしょう。
建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管理法)では、
ビルの空気内に含まれる粉塵(ふんじん)・二酸化炭素・一酸化炭素の量が決まっています。
定期的なメンテナンス・点検で異常が見られた場合は、
原因を突き止めて、改善するための工事を行うのです。
早めに改善策を立てておかなければ、施設全体の空調機能が働かなくなります。
▶︎工事を依頼する場所とは
空調工事を依頼する先は、空調のメンテナンス・修理・工事を行っている業者です。
オフィスビルなどの施設を安全かつ衛生的に運営するために選任される
「建築環境衛生管理技術者」という有資格者がいますが、
その人自身が工事を行うわけではありません。ほとんどの場合が、
空調設備をメンテナンスする業者、または空気調査を行う業者に管理・検査を依頼しています。
業者の中には、遠隔操作で空調を最適な環境にコントロールする業者も存在しているのです。