目にする機会はそれほど多くないかもしれませんが、ほとんどの建物に備わっているダクト。
そのダクトの重要性などを紹介します。
◆快適な室内環境を保つダクト◆
レストランやショップなど、コンクリート打ち放しの店内で、
天井などにダクトが剥き出しになった内装を見かけることも多くなりましたが、
一般の方にとって、ダクトとは聞き馴染みが薄く、目にする機会も少ないのではないでしょうか。
ダクトには、厨房ダクトや給気ダクト、排気・換気ダクトなど、いくつかの種類があるのですが、
端的にいうと、汚れた空気を外に排出して、
フレッシュな外気を室内に取り込む役割を担っています。
ビルや工場をはじめ、ほとんどの建物にはダクトが備わり、
居心地のいい快適な空間をつくりだしているのです。
そこで重要なのが、設置場所や用途に適した設計(配管レイアウト)。
室内の温度や湿度、気流などを正確に把握し、
空調機器や送風機器の性能を加味した効率的なダクト設計が求められるのです。
これに不備があったり、何らかの影響で故障をきたしてしまうと、
快適な室内環境は望めなくなってしまいます。
下記のような症状に心当たりがあれば、注意が必要かもしれないので参考にしてください。
空気がこもる
▶︎エアコンに効きムラがある
▶︎厨房に煙や湯気が充満する
▶︎空調設備の音が気になる
▶︎粉じんや臭いが気になる
▶︎湿気やカビ臭さが気になる
▶︎気圧差でドアの開閉が困難
ダクト設計(配管レイアウト)の重要性
ダクトの配管レイアウトや導管レイアウトひとつで、その効率や機能は変化してしまいます。
ダクト工事には、設置場所にあった最適なダクト設計が求められます。
◆配管レイアウトで機能性・効率性も変わってしまう◆
ダクトとは端的にいえば、新鮮な空気を取り入れて、
汚れた空気を外に出す配管・導管システムのこと。
ビルやオフィス、商業施設、工場、飲食店など、
さまざまな場所で快適に過ごすことができるのも、このダクトの存在があるからなのです。
ダクト工事を行う際に、最も重要となるのがダクト設計。
設置場所や使用用途に適した配管レイアウトです。
ダクト材質の選別などを含めて、室内の温度や湿度、気流などを正確に把握し、
空調機器や送風機器の性能を加味した効率的な設計が求められるのです。
例えば、配管の曲げ具合ひとつとっても、
急激な曲げ部分があると給気・換気効率の低下を招くほか、
ゴミやほこりが溜まる原因や音鳴りの原因にもなり、さらなる効率の低下を引き起こします。
ダクトの径が途中で小さくなるのも、ダクト内の気圧が急激に高くなるので注意が必要ですし、
1本のダクトに複数の換気扇を設置すると、排気圧力が高くなり、
場合によっては排気が逆流してしまうことなどもあります。
このようなことに配慮し、設置場所に最も適した無理のないダクト設計をすることで、
室内環境の快適さは大きく異なってくるのです。